システム管理
はじめに
インフラエンジニア初学者のぽれいんと申します。
転職する前はプログラミングスクールにて主にHTML、CSS、Ruby、MySQL等について学びました。
※このブログでは自分が後々、見返すことができるようにまとめることを目的としていますが、もし需要があるようでしたら是非ともご覧ください。
<前回の記事>
<参考>
systemdによるCentOS 7の管理 | Think IT(シンクイット)
ブートシーケンス
サーバの電源投入から起動までの流れをブートシーケンスと呼び、CentOS6とCentOS7ではブートシーケンスに若干の違いがあります。
BIOS(UEFI)
PCの電源ボタンが押されると、CPUはマザーボード上に実装された「BIOS」もしくはUEFIというソフトウェアを実行して周辺機器の初期化を行います。その後、起動ドライブを探し、その条件に従い起動ドライブのブートローダを起動します。
※現在の主流はUEFI
ブートローダ
ブートローダにはいくつか種類がありますがlinuxではGRUBが主流となっています。役割はLinuxカーネルをメモリ上にコピーすることです。
Linuxカーネル
Linuxカーネルが立ち上がると、sysvinit/Upstart/systemd システムが起動されます。
systemd
systemdは従来のinit/Upstartの代替であり、非常に高速なシステム起動・終了や様々なシステム管理機能の提供してくれます。
sysvinitとsystemdの対応表
ディスク管理
パーティション
パーティションとは、1つのハードディスクを複数の領域に分割して使用することを言います。分割して利用することでハードディスクの一部が物理的に壊れても影響を受けるのは1つのパーティーションになるのでリスクの分散を図ることができます。
マウント
ルートディレクトリから始まる階層構造のディレクトリに対して、枝を追加する工程のことをマウントと呼びます。言い換えるとパーティションとディレクトリを結びつけるものですね!マウントするにはmountコマンドを使います、システムに関わるコマンドなので基本的にroot権限で実行します。「/etc/fstab」ファイルに記述すればOS起動時に自動的にマウントさせることも可能です。(マウントした枝を取り外すときは「unmount」コマンドを使用します。
ファイルシステムの種類
ファイルシステム
ファイルシステムは記憶装置(ディスク)に記録されているデータを管理する方法を提供する機能です。
FAT/exFAT
FATは歴史が古く、Windowsの前身であるMS-DOSでも使用されていたファイルシステムです。exFATでは実質的に容量の制限がないため、FAT32よりも大きなデータを扱えるようになりました。(FAT32は2TBまでの領域しか扱えず1ファイルあたりの容量も4GB)
NTFS
NTFSはWindowsで用いられるファイルシステムです。FATにはないアクセス制限や暗号化などの機能が追加されています。容量の制限が少なく、データ領域も破損しづらいと言われています。FATと異なり基本的にWindows専用のファイルシステムとなっておりほかのOSとデータのやり取りができません。
HFS/HFS+
HFSはMacOSで用いられるファイルシステムです。MacOS X 以降では機能が拡張されて、HFS+になりました。基本的にMacOS専用のファイルシステムのため、Windowsとの互換性がなくHFS+でフォーマットしたハードディスクをWindowsで読むことはできません。
ISO 9660
ISO 9660はCDやDVDなどの光学メディアで使用されるファイルシステムです。
ext/XFS
Linuxでは様々なファイルシステムが使用されていますが、その中でもextとXFSが有名です。extはext1/ext2/ext3/ext4などのバージョンがあり様々な機能追加が行われています。現在はext4が主流です。XFSも同様にLinuxで使用されてます。XFSはextより大規模データの扱いに適していると言われます。WindowsやMacOSでは使用できません。そのため、LinuxベースのNASのハードディスクをパソコンに接続しても中身を読むことはできません。